アンブヒマンガの丘の王領地

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アンブヒマンガの丘の王領地は、マダガスカルを最初に統一したメリナ王国の王宮跡が登録されたユネスコの世界遺産登録物件。
アンブヒマンガは、マダガスカル語で「青い丘」、「美しい丘」の意味。丘の上のロヴァ(Rova)には王宮跡とそれを取り囲む要塞跡が残り、現在では博物館として公開されている。

王宮は、二重の堀と城壁で囲まれており、王宮につながる7つの門が設置されている。7つの門の位置は、占星術により決められたようだ。

要塞の城壁は石と卵白から作ったセメントで作られている。卵白は1,600万個使用されたとも推定されている。

要塞内部の王宮は、メリナ王国がマダガスカルを統一したときのアンドリアナンポイニメリナ王が暮らしていた木造建物である。この建物は1788年ごろに建てられたと推定されている。

王宮内部には長さ15mの大黒柱が立つ。この大黒柱はアフリカ大陸から2000人の奴隷によって運ばれてきたと伝えられている。また運搬中に100人近くの奴隷が死亡したとも言われている。

メリナ王国の首都は政治的理由により1794年、アンタナナリボに移る。アンタナナリボ遷都後も女王のための別荘がこの丘の要塞内部に設けられた。この別荘は、フランス人のエンジニアであるジャン・ラボルド(Hean Laborde)の技術指導により1870年に建設された。2005年現在は復元された別荘が立ち、内部に展示されているヨーロッパ風家具は当時の物である。

ツィンギ

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ツィンギ・デ・ベマラ厳正自然保護区(-げんせいしぜんほごく)はマダガスカルの西部にある自然保護、景観保護を目的とした保護地域。
ツィンギとは、「先の尖った」という意味。剃刀のような尖った岩が多数並ぶ特異な景観が広がっている。この岩は、カルスト台地が数万年かけて侵食されて、形成したと考えられている。

ツィンギでは降水があっても尖った岩と岩との隙間に吸収されてしまうため、植物は乾燥に強い珍しい種類のものが多数自生している。近くに生えるバオバブも水を蓄えることができるように進化している。

ツィンギの周囲のサバンナには独特の動物も数多く生息している。90種類を越える鳥類を始め、爬虫類や、キツネザルなども多数の存在が確認されている。

経済は・・・

農業が主産業で、国民全体の約80%が農業に従事している。90年代半ばより国営企業民営化、投資法改正、貿易自由化等の自由化政策により、97年以降一定の経済成長を遂げた。また米国のアフリカ成長機会法(AGOA)によって繊維産業の輸出が急速に拡大した。しかし、2002年前半の政治危機が悪影響を及ぼし、経済成長率が-12.7%を記録した。現在国内外からの投資奨励、農民・小規模企業家に対する金融システム確立等を発表し、経済再建に務めている。

地理は・・・

マダガスカル島の主要部はゴンドワナ大陸を構成していた古生代以前の楯状地である。このような古い地層から成るため、昔から稀少な鉱物が産することが知られていたが、さらに1990年代に入ると、宝石級のルビー、サファイア等の鉱床が相次いで発見されている。

また、ジュラ紀後期のゴンドワナ大陸分裂でアフリカ大陸から分離し、さらに白亜紀後期にインド亜大陸がマダガスカル島から分離したため、孤立した島であり続けたことから、独自の動植物相を持つ。世界最小の大陸とも呼ばれレムリア大陸であるとされたこともある。

政治は・・・

政治体制は、共和制。6つの自治州による事実上の連邦国家であったが、2007年の憲法改正により中央集権化された。

国家元首の大統領は、民選で任期5年、3選禁止。前回投票は、2006年12月3日に行われ、マルク・ラヴァルマナナ(マダガスカルを愛する党)が当選(再選)した。大統領は、下院で選出された首相と共に行政執行を担当する。現在の首相は、シャルル・ラベマナンザーラ。内閣閣僚は首相が選任する。

議会は、両院制(二院制)。下院は、全160議席、議員は任期4年で民選。前回投票は、2002年12月15日に行われ、政党別の獲得議席数は、マダガスカルを愛する党(TIM)が103、Fihaonana党(FP)が22、社会民主改革党(RPSD)が5、マダガスカル復興連合(AREMA)が3、その他の政党所属が5、無所属22。上院は、全100議席で、そのうち3分の2は地方議会の議員で構成され、残り3分の1は大統領によって指名され、任期はいずれも4年である。